今回の看護師転職コラムでは小花(20代・神奈川県在住)さんから頂きました転職体験談をご紹介させて頂きます。
転職活動前に働いていたのは、400床規模の総合病院。小児科を併設する女性病棟で外科や内科など他疾患をみる病棟だった。
ベッド数は少ないものの、回転率が高い病棟で数日休むと患者のほとんどが入れ替わってしまう。入院中のケアや手術の準備、退院支援なども看護師の仕事だったのでとても忙しかった。
3年が過ぎたころ、仕事にも慣れ、リーダー業務やプリセプターも経験して、一連の業務をこなせるようになった。夜勤も月4~6回入り、頼られることも増えていたため、忙しいながらも充実していたように思う。そんな私が転職を考えたのは、妊娠・出産を経て、働き方に対しての気持ちに変化があったから。
勤めていた病院は、福利厚生の一つとして院内保育を完備していた。病児保育も対応していたため、復帰後は子どもを預けて働くことができたのは良かった。
ただ、院内保育と病児保育があることで、残業や夜勤は免除にはならなかったし、子どもが体調を崩していても出勤する必要があった。小児科もみていたので、自分の子どもは人に預けて、他の子の世話をする状況に罪悪感を感じるようになってしまった。復帰後しばらくは自分を誤魔化しながら勤めていたが、自分の子どもと過ごしたい思いは強くなっていった。
そんな時、1才4月の認可保育園の内定通知が届いた。私が住んでいたのは、全国でも有数の待機児童が多い地域。子どもの預け先が確保できたことで、私の転職への気持ちが固まった。
転職を決意する前から、情報収集のために転職サービスサイトは時々覗くようにしていた。自分の思う働き方を実現するためには、職場の選定が重要だと思ったので、最初から転職サービスを利用することは決めていた。
マイナビ看護師と、他2社に登録するところから始め、すぐに折り返しの電話が鳴った。私の希望する条件は『日勤のみ、日祝休み、勤務時間は8時~19時まで、自宅から30分圏内』。子育てとの両立を考えると、保育園の開園時間との兼ね合いもあり、ここが譲ることのできないボーダー。3か所の転職サービスサイトに登録し、マイナビ看護師を選んだのは条件を伝えた時の対応が良かったのが大きい。
電話する時間についても、こちらの都合に最大限合わせた対応をしてくれた。電話でのヒアリング後は、条件に合う募集がすぐにメールで送られてきて、気になるものについての詳細を電話で説明してくれた。条件で絞ると、エントリーできる先は多くはなかったが、すべて希望は満たしている場所に3か所エントリーした。
エントリー後は、面接の日程調整や事前の待遇確認はマイナビ看護師の方でおこなってくれため、私が準備したのは履歴書と職歴書の2つだけ。初めての転職活動で職歴書の作り方も知らなかったが、一から教えてもらえた。電話での面接指導と称して、志望動機や働き方への希望などの伝え方についてアドバイスを受けることもできた。
面接当日は、これまでの担当者とは別のスタッフが同席することになったが、情報については、きちんと共有されていたため、問題なく面接に臨むことができた。面接の進行や待遇面の確認など、マイナビ看護が積極的に行ってくれたので安心できた。
無事に面接が終わった後は、先方から受けた印象や面接の振り返りを行い、採用の場合と不採用の場合の今後の流れを説明された。どきどきして結果を待ち、無事に3か所すべてから内定が出たと連絡がきたのは数日後。
内定承諾と、2か所の内定辞退に関してもマイナビ看護のほうで進めてもらえた。内定辞退の連絡は、個人で行いたくないので転職サービスを介していて良かった。内定承諾後は、内定先との直接のやり取りとなったため、サポートはここで終了になった。
私が転職したのは、小さな訪問看護ステーションだった。リハビリをメインに行っている会社で、利用者の介護度や医療度が高くなく、身体的負担が少ないことや勤務時間の融通が利くことにメリットを感じた。働きやすい職場だったが、診療報酬制度も見直しの影響を受け、会社の方針が変わったことで育児との両立が困難になったため、今は退職してしまったが、転職先にここを選んだことを後悔はしていない。
転職サービスを利用してみて感じたのは、働きたい職場がすでに決まっている場合には、あえてサービスを利用する必はないということ。逆に、今の環境は変えたいが働き方や働きたい場所は決まってない、そんな場合には転職サービスはとても有効だと思う。
転職活動中は、ベストだと思った職場も、ライフスタイルの変化や職場環境の変化することで会わない職場になってしまう。いまの自分がどんな働き方をしたいかを考えることで、求めていた職場と出会いやすくなるが、個人の力には限界がある。そんな時に、転職サービス会社を利用することで、より自分の希望する条件とマッチする職場を見つけることができる。サービスをうまく使うことが大切だと思う。