今回の看護師転職コラムではあゆ(20代・神奈川県在住)さんから頂きました転職体験談をご紹介させて頂きます。
転職前の職場は大きな総合病院でした。
急性期病棟で働いており、術前術後の患者様の看護ケアを中心に仕事をしていました。
しかし離職率が高く、残ったスタッフの負担が徐々に重くなっていき、夜勤・早出・遅出がメインの生活になっていきました。
しばらくそのような生活をしていると体調を崩してしまったので、このまま仕事を続けるのは良くないと判断し、家族と相談後、離職することにしました。
離職後、しばらく看護師の仕事から離れ、他の仕事に就き生活していたのですが、やはりせっかく取得した看護師免許をこのまま捨てるのは気が引けると考え、再度看護の道に戻ろうと決意しました。
転職サービスは「看護のお仕事」を利用しました。
登録後すぐに連絡が来て、看護師としての経験、持っている技術、なぜ離職したのかという理由、現在の状況、転職するにあたり譲れない条件等、丁寧なカウンセリングを受けました。
私の場合、家から近い・家庭がありハードワークは困難、給料は下げない等、いろいろな条件を伝えましたが、文句を言わず共感してくださり、条件の中から絞って、合う求人を提案しますと言われました。
電話終了後の対応も早く、しばらく経ってからラインにて数箇所の求人が送られ、すべて自分が伝えた条件通りの病院でした。
1回のラインで4~6ヶ所の病院を紹介され、その中で自分が気になった病院をピックアップし、担当コンサルタントに伝えると、実際に看護のお仕事を利用しその病院に入った人から、就職後の状態や、満足度などをアフターフォローの中で把握されているため、求人サイトには乗っていない情報も知ることができました。
いきなり知らない病院に就職するより、より多くの情報をもった上で納得し、就職するほうが確実なので、転職サービスを受けながら就活できるのはメリットが大きいと思いました。
その後も情報を提供していただく中で、他に合う求人が見つかれば随時追加で送ってくださるので、登録されている病院数が多いんだろうなと感じました。
最終的に2つの病院に絞込み、進めていくという形になりました。
自分の力だけで就活する場合は、応募・書類審査のため履歴書郵送・面接の日程調整・面接を1人で行なっていく必要があります。
実際に、転職サービスを利用せず就活した経験があるのですが、時間も労力も使い大変でした。
しかし、看護のお仕事に登録していることで、担当コンサルタントがカウンセリングでまとめた情報を病院側に伝えてくれるので応募・書類審査での履歴書郵送をする必要は無く、面接の日程調整も行なってもらいました。
面接時に病院見学もさせていただけることになり、自分だけではここまで出来ないなと感じました。
履歴書は面接時に持参する必要があったので、経歴や志望動機、自己PRの文章はコンサルタントの方に相談しながら記入しました。
細かい部分も添削してもらえるので安心して作業できました。
面接でのポイントや、どういう質問をされるかも回答方法と共にアドバイスをいただき、自分に自信を持って面接に向かうことができました。
2つの病院の面接終了後、合否は担当コンサルタントから伝えられました。
ありがたいことにどちらも採用だったので、再度2つの病院の条件を見直し、精神単科の病院に就職しました。
辞退する病院にはコンサルタントから連絡を取ってもらえるため自分で対応する必要がなく助かりました。
現在、看護のお仕事を利用し就職した病院で働いていますが、聞いていた情報通りで、「入ってみて本当はこうだった」というギャップも少なく、落ち着いた看護師ライフを送ることができています。
福利厚生が整っており、人間関係にも恵まれた環境です。家庭との両立もでき、体調を崩すことなく自分らしく働けているため、転職してよかったと実感しています。
1度は諦めたかけた看護の道を、より自分らしい状態で楽しく続けられることになり、新たな環境へつないでくれた転職は人生の中で大きなメリットだったと思います。
「ここを辞めたら次は就職できないかも」「履歴書にキズがつく」「辞めたら逃げになる」と考え、ひとつの場所に固執してしまった場合、QOLが下がり続ける一方です。
また、身体は疲労を感じても回復しますが、精神面の回復には時間もかかり、気付けば心は疲れきっているということにもなりかねないと感じました。
看護師という仕事自体に疲れ、嫌になる前に、置かれている状況・環境を改めて見直し、職場を変えることでより看護の仕事が好きになる可能性も大いにあります。あらためて、転職してよかったなと思います。