1年を通じて看護師の転職に最も適した時期・タイミングはいつ？

看護師の方が転職を考えるのは、過酷な労働条件、職場の人間関係のもつれ、結婚や出産による生活スタイルの変化、キャリアップなど様々な理由があると思います。具体的に転職活動を始めるとして、どんな時期が有利なのかというのも気になりますよね。 職場環境が悪すぎて、すぐにでも転職したいという看護師の方は仕方ありませんが、それ以外のケースではある程度転職する時期・タイミングというものを選べる筈です。 今回は看護師が転職するのに最適な時期やタイミングを1年間を通して考えてみたいと思います。

春期 3月～4月

看護師に限りませんが、新年度への切り替え時期は人材面でも変動が大きな時期でもあります。3月いっぱいで退社する方も居れば、4月から入社してくる新卒者も居ます。人材を受け入れる医療機関の方でも4月から運営体制を見直すというケースが多いので、様々なチャンスが期待出来ます。 1年間の中で最も看護師の求人が多くなるのもこの時期だと言われています。この時期に合わせて転職活動を行うなら、最低でも2月の下旬、余裕を持って準備するなら前年の12月頃から転職活動を行うと良いでしょう。

夏期 6月～7月

看護師の転職市場でも、夏のボーナス後は求人をチェックしておきたい時期の一つです。転職や退職はするけれども、ボーナスだけはしっかり貰っておきたいと考えている方がこの時期には一定数存在します。 結果として、夏のボーナス支給後に看護師が足りなくなり、人員補填を行う医療機関が出てきます。大本命ではありませんが、転職を検討している看護師の方はこの時期の求人も十分にチェックしておくべきでしょう。

秋期 9月～10月

3-4月ほどではありませんが、新年度に入ってちょうど半年となるこの時期も人の異動が多い時期です。この時期も退職してしまった看護師の補填や、新しい体制のスタートに伴う人員増強が行われる医療機関も大きく、求人も3-4月の次に多い時期と言われています。この時期に間に合うように転職活動を始めるなら遅くても8月、余裕をもって6～7月には活動を開始しはじめると良いかもしれません。

冬期 12月～1月

この時期も夏のボーナス時期と同様で、退職はするけれども冬のボーナスはきっちりと確保しておきたいと考える看護師の方が一定数存在します。やはりボーナスが支給後の求人はよくチェックしておきべきでしょう。ボーナス抜きにしても、年末は区切りが良いので、この時期に退職される看護師の方も多くいらっしゃいます。

結局のところ・・・

「1年間で一つだけ看護師の求人が最も増える時期を挙げよ」と言われれば、新年度への切り替え時期である3～4月という事になりますが、1年間を通して見てみると常に何らかのイベントがあり、数日～数週間など単位など細かいスパンで見ない限り、避けた方が良い極端に不利な時期が存在するわけではありません。特に人材不足である看護師の転職市場ではその傾向が強いようです。 重要になるのは、時期よりも転職へ向けた準備がどれだけ出来ているかという点でしょう。ある程度の準備が出来ていれば、条件が良さそうな求人が出た際に判断・決断することが出来ますが、準備が不十分でご自身の気持ちの整理が出来ていなかったり、相場がわかっていない状態では、良い求人があったとしても決断出来なかったり、くだらない求人で決めてしまう恐れがあります。 また、条件の良い求人は公開求人としてWEBなどに掲載される前に、希望条件をハッキリと提示している転職サービス会員向けに非公開求人として紹介され、そのまま決まってしまうケースが殆どです。 まずは転職エージェントにあなたの希望条件を伝えて、良い求人が出てくるのを余裕を待ちましょう。ネットで検索した情報だけで焦って決めてしまうのは、リスクがあるだけでなく、無駄な競争に巻き込まれることにもなります。転職エージェントを上手く活用してみてください。