公開求人だけでは好条件の求人が見つからない、転職できない仕組みとは？

どの看護師転職サイトでも必ず用意されているのが公開求人です。大抵はサイトの目立つところに配置されていて、働きたいエリアや施設、雇用形態などを指定して検索できるようになっています。今回はこの公開求人の上手な活用方法をご紹介したいと思います。

そもそも公開求人とは？

既にご存知かもしれませんが、最初に看護師転職サイトにおける「公開求人」について確認しておきます。公開求人とは文字通り、WEB上で公開されている求人で、会員登録などを行わなくても、誰でも閲覧できる状態になっている求人のことを指します。新しい職場・仕事を探したいと思った際に最初にチェックするのが公開求人かもしれませんが、ここで必ず押さえて起きたいポイントがあります。 それは、一般的な求人サイトの公開求人と看護師転職サイトの公開求人では性格が異なり、使い方を間違えると条件の良い求人を見つけることが出来ないという点です。それでは一般的な求人サイトと看護師転職サイトの違いはどこにあるのでしょうか？

一般的な求人サイトの公開求人の仕組み

便宜上、公開求人と書きましたが、一般的な求人サイトの場合、求人情報＝公開求人であり、そのWEBサイトに掲載されている求人情報が全てです。人材を募集している企業からの依頼で、日々新しい求人情報が追加されていきます。求人の詳細ページには企業の詳細や仕事の詳細、応募方法が記載されていて、その求人に対して応募したい場合は、基本的に直接その企業に対して連絡を入れる仕組みです。求人情報は求人広告とも言われ、求人サイト側は求人情報を掲載することで企業から報酬を得るというビジネスモデルです。掲載する情報量、位置、期間などによって報酬が異なりますが、基本的に求人情報を載せることによって報酬を得る仕組みです。求職者として利用する際には、如何に掲載されている情報を見逃さないようにチェックするか、これが条件の良い求人情報を得る最大のポイントとなります。

看護師転職サイトの公開求人の仕組み

一般的な求人サイトの場合は求人情報を掲載することで報酬を得るという仕組みでしたが、看護師転職サイトの場合は転職・就職の仲介を行い、成功した際に報酬を得ています。転職・就職の成功報酬という形式で収入を得るビジネスモデルであり、基本的に求人情報の掲載そのもので報酬を得るわけではありません。つまり、優先されるのは転職・就職の仲介であり、求人情報の掲載ではないという事です。この前提を踏まえた上で、看護師転職サイトの公開求人を見てみると、求職者が直接募集元の医療機関に連絡できない仕組みになっている、場合によっては募集元の医療機関が伏せられている事に気付くかと思います。更に、公開している求人以外の非公開求人が多数ある、求人の半数以上は非公開求人と明記されているケースもあります。 看護師転職サイトの公開求人は、仲介の為のきっかけに過ぎず、公開求人以外にも会員向け非公開求人も多数存在します。情報の掲載がゴールではなく、あくまで仲介して入職させるのが最終ゴールなので、それを踏まえて公開求人というものを考える必要があります。

会員が最優先で非公開求人の方が多いケースも

誤解を恐れずに言わせて貰うなら、看護師転職サイトにおける公開求人は見本のようなものと考えて良いかもしれません。実際に看護師転職サイトを通じて転職する場合は、会員登録、希望条件の提示、非公開求人を含めた求人の紹介、応募・面接、条件交渉、入職という流れで進んでいきます。医療機関から来た求人情報は、希望条件を提示している会員に対して優先的に紹介されます。条件の良い求人に関しては、WEBサイトに掲載する前にある程度決まってしまうこともあります。 つまり、看護師転職サイトを利用した転職活動の場合は、会員登録をして条件を提示しておかないとスタートラインに立てないという事です。「公開求人を眺めていて良い条件のものがあったら問い合わせる」では遅い。それ以前に公開されていない、会員だけで終わってしまう非公開求人が多数存在している。公開求人は求人全体の一部に過ぎないという点をよく覚えておいてください。

看護師転職サイトにおける公開求人の活用方法

それでは、公開求人はどのように活用すれば良いのでしょうか？ まだ、会員になっていない段階であれば、相場観を養うのに役立ててください。より多くの求人をチェックすることで、現在のあなたの待遇の良し悪しもわかりますし、目指すべき条件面も固まってきます。相場観を養うことが出来れば、好条件の求人を見つける事、見つけた際に決断することが容易になります。是非多くの公開求人に目を通すようにしてください。 そして、会員になった後は、補助的に公開求人をチェックしてみてください。エージェントが条件にあった求人を複数紹介してくれると思いますが、平行して公開求人もチェックしえおけば、比較することも出来ますし、交渉することも出来ます。上手く活用してみてください。