看護師が転職を成功させるのに不可欠な「非公開求人」とは？

看護師転職サイトを見ていると「非公開求人」という言葉が頻繁に出てくると思います。実際、非公開求人というキーワードが出てこない看護師転職サイトは殆どありません。「掲載されている求人以外にも多数の非公開求人があります！」「掲載されている求人はごく一部です。当社の求人の70%は非公開求人となっています。」といった具合に書かれているのではないでしょうか。 今回は非公開求人とは何か、なぜ非公開求人が発生するのか、非公開求人を利用すべきなのか、といった点を簡単にご説明します。

そもそも非公開求人とは何か

非公開求人とは文字通り公開されていない求人のことを指します。逆に公開されている求人のことは公開求人と呼ばれています。ここで言う公開・非公開とは、WEBサイト上で公開されているか否かということで、WEBサイト上で誰でも閲覧できる状態になっている求人のことを公開求人と言い、情報は存在するけど一般には公開されていない求人のことを非公開求人と言います。そして、会員登録することによってこの非公開求人にアクセスできるようになるという仕組みです。ここで閲覧ではなくアクセスとしたのには訳があります。例外もありますが、基本的に会員登録したからといって、全ての非公開求人を閲覧できるようになる訳ではありません。大抵の非公開求人は、その看護師転職サイトのエージェントが管理していて、転職希望者が提示した希望条件に合う案件を紹介するというスタンスになっています。中には会員登録することで自由に非公開求人を閲覧できるようになる看護師転職サイトもありますが、全ての非公開求人案件がデータベース化されているわけではありません。非公開求人を活用しようと思ったら、会員登録とエージェントに希望条件を伝えること、この2点は必須だと考えてください。

なぜ非公開求人として扱うのか

次になぜ特定の求人を非公開求人として扱うのかについてご説明します。 最初に考えられるのは応募の殺到を避ける為です。好条件の求人を公開求人として誰でも閲覧、応募できる状態にしてしまうと、当然のことのながら応募が殺到してしまいます。膨大な応募者の中から実際に採用する人を選別するという作業は、転職を仲介する看護師転職サイトにとっても、実際に雇用する医療機関にとっても、大きな負担になります。これを事前に避ける為に、会員登録をしてもらい、エージェント側である程度スキルや条件を把握した上で、条件に合いそうな人のみにその求人を紹介するという仕組みです。ここで考えておきたいのは、どうしたら好条件の求人を紹介して貰えるかという点です。エージェントも出来る限り条件に合致した人を紹介したい訳ですから、ご自身のスキルや希望条件を出来るだけ具体的に伝えておくことが重要になります。ある程度の情報でもどんどん非公開求人は紹介して貰えますが、ワンランク上を目指したい方はこのあたりを意識してみてください。 次に考えられるのは、条件の良い求人はWEBの求人データベースに登録する前に決まってしまう為、結果として非公開求人になるというケースです。各看護師転職サイトは常に一定数の会員(転職希望者)を抱えています。そして、それぞれの会員がエージェントに対して希望条件を提示しています。医療機関から求人の依頼があった際、条件に合致する会員がいれば、WEBのデータベースに登録するより、優先して紹介するというのは自然な流れではないでしょうか。そこで決まってしまえば、公開用のWEBデータベースには登録されず、非公開求人となります。仮にWEBデータベースに登録され公開されたとしても、既に会員への紹介が行われて話が進んでいる可能性もあり、実質的に求人としては有効でない情報になっているかもしれません。

求人の多くは公開よりも会員への紹介が優先される

今回は非公開求人の仕組みについて考えてみましたが如何でしたでしょうか？誤解を恐れずざっくりと言ってしまうなら、求人は次のように流れてきます。 「医療機関」→「看護師転職サイト(仲介サービス)」→「エージェント」→「会員」→「公開求人」 公開求人を参考としてチェックするのは有効だと思いますが、公開求人の中から良い求人を探すというのは至難の業と言えるのがおわかり頂けるかと思います。少しでも条件の良い求人を見つけたいと思ったら、会員登録を行い、スキルと希望条件の提示を行ってください。気に入った求人の紹介が無ければ転職する必要は全くありませんが、良い求人を紹介して貰える状態を作っておくことが大切です。サービスは無料で強制力もありません。上手く活用してください。