このページでは2021年に厚生労働省が発表した東京都で働く看護師の平均年収や平均時給をご紹介します。東京都で現在働いている方、これから転職される方、就職される方は是非参考にしてみてください。
掲載している平均年収のデータは厚生労働省発表のデータをもとに給料、ボーナス、年収といった馴染みのある項目にカスタマイズさせて頂いております。平均時給に関しては東京都単独のデータが存在しない為、一般労働者(看護師)の都道府県別収入データや労働時間や短時間労働者(看護師)の全国平均値などから看護師転職ネットワークが独自に算出した数値(参考値)となっています。
※掲載データの無断引用・転載を禁じます。必要な方は厚生労働省を参照してください。
約1300万人もの人が暮らす日本国内最大都市である東京都は、医療施設の数も国内で最も多いエリアで、東京都内の病院数は660弱にも上ります。
その病院も、東京女子医科大学病院、東京大学医学部附属病院、東京慈恵会医科大学附属病院、慶應義塾大学病院といった国内トップクラスの大病院が集結しており、看護師にとって働き甲斐があることは勿論、看護師としての専門性を最大限活かせる環境が整っています。
直近の東京都は、新型コロナウイルスの影響を最も受けたエリアでもあり、新型コロナウイルス対策及びその対応における看護師の活躍、期待も高まっている状況です。
実際に、東京都内では、新型コロナウイルスに特化した求人も急増しています。
具体的に募集があるのは、病院、保健所、検疫所、宿泊施設、検査施設等で、これらの求人は短期雇用が多いのが特徴です。
新型コロナウイルスの影響で、平均年収が下がる職業も多い中、看護師はその需要からか平均年収は比較的安定しています。
中でも東京都で働く看護師の平均年収は前回発表データより9.3万円上昇し、前回9位だった全国ランキングも4位まで上昇しています。
東京都の看護師の平均年収 (前回比) | |
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年齢 | 39.3 歳 ( 2.1 歳) |
勤続年数 | 7.3 年 ( 1 年) |
所定内労働時間 | 156 時間/月 ( 5 時間) |
超過労働時間 | 6 時間/月 ( -1 時間) |
総労働時間 | 162 時間/月 ( 4 時間) |
月給 | 36.3 万円 ( 0.4 万円) |
ボーナス | 84 万円 ( 4.6 万円) |
年収 | 519.1 万円 ( 9.3 万円) |
全国順位 | 4 位 ( -5 位) |
2021年発表データによると、東京都で働く看護師の平均年齢は39.3歳となっています。
これは前回調査の平均年齢より2.1歳上がったことになります 。
全国平均の41.2歳との比較では1.9歳若い年齢となっています。
一ヶ月当たりの労働時間を見ていくと、東京都は162時間となっており、前回の労働時間より4時間長くなっています。
これは全国平均の165時間よりも3時間短く、比較的働きやすい労働環境と言えそうです。
気になる東京都で働く看護師の給料や年収ですが、平均給料(月給)は36.3万円で前回の平均給料より0.4万円アップ。
全国平均給料より2.5万円高いことになります。
ボーナスは平均84万円/年で前回よりも4.6万円アップ。
これは看護師の全国平均ボーナス85.8万円/年より1.8万円低いことになります。
ボーナスを含めた東京都の看護師の平均年収は519.1万円で、前回のデータより9.3万円アップ。
全国平均の491.8万円より27.3万円高い年収となり、全国47都道府県中4位となっています。
東京都の平均年収はとても高い水準にありますので、適切な転職を行えば全国平均よりも大幅に高い年収を得られるチャンスがあります。
現在東京都で働いている看護師の方は勿論、高収入を得たいと思っている看護師の方は東京都への転職を検討してみては如何でしょうか?
東京都で正社員・正職員として働く看護師の平均年収を時給に換算すると、おおよその労働条件を推測することが出来ます。勿論、標準的な労働時間だけでなく、残業時間も考慮して計算します。
この平均年収ベースの1時間あたりの時給を全国平均と比較することで、東京都の看護師がどのような条件で働いているのか知ることが出来ます。
仮に平均年収が高くても、労働時間が長かったり、残業が多かったりすれば、決して労働条件が良いということにはなりません。
また、平均年収が少し低くても、労働時間や残業が少なく、自由になる時間が多いのであれば、労働条件は悪くないのかもしれません。
ここでは東京都の看護師の平均年収とその労働時間・残業時間をベースに1時間あたりの給与を算出することで、東京都で働く看護師の労働条件が全国平均と比較してどれくらいの水準にあるのか、確認することが出来ます。
平均年収から算出した1時間当たりの給与 | |
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全国平均 | 2,484 円 |
東京都 | 2,670 円 |
東京都で働く看護師の平均年収は519.1万円で全国4位でしたが、総労働時間と残業時間を加味した1時間あたりの給与は2,670円となり、全国平均の2,484円と187円の差が生じました。
東京都で働く看護師の労働条件は平均を上回っており、労働環境としては比較的恵まれていると言えそうです。
東京都の看護師の平均時給 | |
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時給 | 1,909 円 ( -46.4 円) |
全国順位 | 4 位 ( 2 位) |
東京都で派遣社員・アルバイト・パートとして働く看護師の平均時給(推定)は1,909円となっています。
これは全国47都道府中4位で、全国平均時給の1,776円より133円高く、待遇が良いことがわかります。
仮に、パート・派遣看護師、正規雇用ではない看護師の方がこの東京都の看護師平均時給で1年間フルタイムで働くと年収は366.5万円になります。
これは同じように算出した全国平均の非正規雇用の看護師のフルタイム勤務年収341万円より年収より25.5万円高く、東京都で働く正社員の看護師の平均年収519.1万円より152.6万円低いくことになります。
フルタイム勤務時の平均年収の比較 | |
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非正規雇用の看護師の年収 (東京都) | 366.5 万円 |
非正規雇用の看護師の年収 (全国) | 341 万円 |
正規雇用の看護師の平均年収 (東京都) | 519.1 万円 |
なお、参考までに東京都の正規雇用の看護師の平均年収も挙げましたが、こちらにはボーナスは勿論、残業代も含まれています。
一方、ここで仮定したフルタイム勤務時の年収は1日8時間、1ヶ月20日勤務という条件で年間の収入を算出していますので残業などは含まれておりません。
あくまで仮定の話になりますが、非正規雇用の看護師であっても多少の残業は発生することが考えられますので、年収の差はもう少し縮まるものと考えられます。
東京都内で働く看護師の人数は、前回データと比較して45パーセント増えており、増加傾向にあります。看護師の人数が増えることで労働環境の改善が期待出来るかもしれません。
※上記は10人以上の企業を対象とする厚生労働省発表のデータを参照。東京都内全ての看護師の数を示すものではありません。増減の目安としてお役立てください。(増減が大きな年もありますが厚労省発表データをそのまま掲載しております。)
主要エージェントが扱う東京都の看護師の求人数は次の通りです。 (※2021年10月調査時の参考値です。最新データは各WEBサイトにて。)
東京都の看護師求人数 | |
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マイナビ看護師 | 約 7,120 人 |
ナースではたらこ | 約 2,013 人 |
ナース人材バンク | 約 4,225 人 |
東京都には、様々な看護師転職エージェントの本社が存在し、転職を検討する看護師にとっては情報面でもサポート面でも最も充実したエリアだと言えます。
国内で最も求人の種類、数も多いエリアなので、求人の数も膨大です。
一つのエージェントだけに頼っていると網羅できていない求人や見逃してしまうリスクもありますので、マイナビ看護師のような大手エージェントと中小規模のエージェントと言った具合に複数組み合わせて情報を集めるのがポイントとなりそうです。
東京都で高収入が得られる労働条件が良い求人を探すには、全国展開している大手転職エージェントに加えて、地元である東京都の看護師転職情報に詳しい転職エージェントの利用が不可欠です。
転職エージェント(営業担当)はその営業拠点・支社を中心に近隣の医療機関に足繁く通い、営業活動を行っています。「人材を探していませんか?」「欠員はでていませんか?」「このような人材が居るのですが如何でしょう?」と言った具合にアプローチを行っていますので、地元の医療機関の情報に精通しています。求人票として公開される前の採用情報や各医療機関の内情を把握しているだけでなく、場合によっては希望する転職先の人事担当と顔見知りというケースもありますので、利用しない手はありません。
東京都の情報に精通した地元の転職エージェントを積極的に活用していきましょう。
東京都にはマイナビ看護師、ナースではたらこ、ナースジョブ、ナースJJ、医療ワーカー、看護プロ、看護のお仕事、ナース人材バンク、ジョブデポ看護師の本社や拠点があり、求人を探すという点においては最も恵まれたエリアであると言えます。幾つかのエージェントを組み合わせてより良い条件の求人を紹介して貰いましょう。